「音楽の読み方・さらい方勉強会」2017.9月 27日(水)

この勉強会は「楽譜からどうやって音楽を読み解くのか」が勉強の主眼です。
毎回、熱心に聞いて下さる会員に支えられて、私自身も、新しい発見もあり、楽しく勉強しています。


 まずはBach Invention ・2声 から始めて3声・Symphoniaに挑みました。

 2声と3声は単純に「声が一つ増えた」ということに留まらない意味があります。「3声の1番」では、まずは

2声を歌うことをみっちり実践。複数の人と声を出して歌いあってみると、本当にいろいろな発見があるものです。3声に増やすに際して、ちょっと躓きそうになるのは内声のとらえ方。これは慎重に、本当に神経を集中して「心の中に降りて行って聴く」を実践して欲しい。

 かなりフーガに近い構造を持つ3声・3番を学び、3声・Symphoniaの中でも最も魅力的で、しかし演奏するには最も注意深くなければならない9番に挑戦。会員の一人の素敵な演奏もあって、大変充実した例会を持ちました。

そして、いよいよFuge に分析に進みます。この「フーガ」というもの、どうしてこんなに敬遠されるのだろう、と思う位、「敬して遠ざけられて」います。それは、この最高度に洗練された対位法様式による楽曲の構成を、きちんと教えてくれる人が少な過ぎるから。

ご一緒しませんか? フーガを自信を持って弾くために。あの、素晴らしい J.S.Bach の音楽をもっともっと
楽しむ為に。 

 新しい仲間を待っています。どうぞ、覗きにいらして下さいナ!

 
 2017.9.27.(水) Bach・平均律第1巻 14番のフーガの分析

               Bach ・Symphonia の復習 3声 No.1

 

Bach 平均律第1巻8番 のフーガは、難しかったぁ〜! 一同、必死に頑張りました。これも

よい経験。 9番は素直な出来なので、皆もやっと自力で解析できました。

この所、新しい方がいらして下さることが増えて、楽しく学んでいます。

 

今回から「普段生徒に教える曲の分析と演奏の結びつきを探ろう」プロジェクトが始動します。 実は、これが

私が一番やりたかった分野なのです。ご一緒に探検してみましょうよ!

          
     参加費: 3回一括  12,000円
        1回毎    4,500円

 



説き語り音楽塾 in 練馬 2017.9月までの日程

 2016年度の「説き語り音楽塾」は、10月6日に開講。

これまでの通り、「フランス様式の和声法を学ぶ」は、そのまま継続しつつ、残りの時間で
グラウト=パリスカ著 「新・西洋音楽史」を読み始めました。私の解説を少々まじえつつ。
まずは「ギリシャ人は音楽をどう捉えていたのか」・・・
21世紀の現代人に、何のかかわりがあるの? とお思いの方もあるかも知れませんが。
いえいえ、これが面白い。私たちが「クラシック音楽」と呼び慣わしているものは、大方
「16世紀後半からの時代に、中西部ヨーロッパで愛されていた音楽」かと思いますが、
ヨーロッパの文化文明の源、ギリシャの人々の世界観を知ることによって、その源流とは
何だったのかを想像出来る。 ワクワクするような知の冒険です。
私にとっては7年ぶりの、楽しい心旅の始まりです。
途中からの参加もまったく問題はありませんので、是非、一度このクラスを覗きにいらして下さい!
    (すべて火曜日)
  第19回 2017. 9月  12日(火)
  第20回 2017. 9月  26日(火) 最終回までがちょっと間が空きました。7月はヨーロッパへの旅、
                    8月は会員の方々も夏休みしたい・・・  
                    10月10日に新年度開講予定です
  
 是非一度、ご見学下さい。
 
 
 


2017.8.24.(木) 博多 いつもの音楽史


2017年
    8月24
日(木)10:00〜13:00

    

  会場:JR 箱崎 徒歩5分   田中音楽教室にて

   ●
10:00〜13:00  
    
 

   昨年からは始めた「はじめての音楽史」(片桐 功・久保田慶一他 共著)が

   面白い!

   
        音楽の始まりであるギリシャ、次にものすごい広さの大帝国を

   築いた紀元前の古代ローマ帝国の時代、そしてキリスト教が

   すべてを覆い支配した中世このこと。
   音楽の歴史を外側から包んでいる「ヨーロッパ・って何なのだろう」

   という疑問を解きほぐしてみたいのです。
   一層の「知の世界旅行」を試みて。

    

    更に。 お知らせです。最近はピアノが使える会場が取れましたから、

    昭和の日本が生んだ天才作曲家・三善 晃氏が初めてピアノを学ぶ人に

    遺して下さった「三善・メソッド」を1巻からひも解いて、これまで我々が気付いて

    来なかったポイントを拾い上げて行きます。

    ピアノの先生方、ご自身を再発見するために、お弟子さんに、新しい素敵な

    プレゼントとしてのレッスンを展開するために、ご一緒に学んでみませんか?

          三善 晃 氏は、私の師匠・矢代秋雄 の大親友でした。

    音楽史を90分、メソッドを60分の予定です (13:00終了予定)

    新しい方の見学を歓迎します。
   
 ・次の回: 2017. 9月21日(木)    会場は田中音楽教室にて 

          三善メソッド2巻と6巻から

           


 ・次の次: 2017. 10月19日(木)    会場は田中音楽教室にて 

 

 ・又、ピアノの個人レッスンの見学も受け付けています。一般的なピアノの先生とは

  一味違った「作曲家のピアノレッスン」を見に来て下さい。

       

  申し込みは「問合わせ」からどうぞ。

  ● 
  個人レッスン (ピアノ・楽曲分析・和声法)  
     今月は一人のレッスンを予定。見学をご希望の方は
     ご相談下さい



2017.8.23.(水) フランス式和声法を学ぶ in 博多

 

 フランス式和声法を学ぶ in 博多

2017. 8.23.(水) 10:15~12:30



会場: 博多市東区 なみき音楽場   JR千早駅前

 テオドール・デュボァ の「和声法」からフランス方式の
 和声法を学び始めた私たち。
 今は少し進化してアンリ・シャランの「380の和声課題」への

 取組みも次第に板について来ました。
  

 初めての方には、土田京子の「説き語り和声法」をテキストに選ぶ方も。初心の方も歓迎します。

 土田の新しい本「スーパー和声法」も課題が充実して好評。これから始めるのもいいてですね。

 

 今月は「楽曲分析」の月です。 実に意欲的な会員が次の曲に挑戦します。

  Beethoven: Piano Sonata  No.30 Op.109   全曲

 

 次回・・ 2017.9.20.(水)    次々回・・ 2017.10.18.(水)
 進度はさまざまで、和音外音を駆使する人、初歩から一づつ小石を
 積み上げていく人・・・違いを見聞きしつつ、自分の歩を進めるのは楽しい。

  和声法を学ばないで、西欧古典音楽を演奏することは出来ません。
 音楽の成り立ちを内側から支える「和声法」それなのに、この西欧伝統の音楽
 技法ときっちり向き合い、「手を取って」教えてもらえる場所は、本当に
 少ないのです。

  素敵な仲間のおかげで、10年以上も続いている貴重な勉強の場。
 メンバーは変わっても、学ぶ情熱が受け継がれていることは素晴らしい。
  どうぞのぞきにいらして 下さい。        

⁑ 今、隔月でバッハの平均律のフーガを分析しています。

 

⁑ 和声の月には銘々が、書いて来た課題を土田が見て問題点 を指摘する。
  仲間との見比べによって自力で問題点を見つけて行く人もいます。

  1か月に1度しか会えないので、その間は「通信添削」で補います。
 
⁑ 昨年末から我らの新しいメンバーになって下さった二人も、すっかり馴染んで、
  たのしく勉強を続けて
います。  嬉しいこと。                   

   あなたもどうぞ、見学にいらして下さい。
   
申し込み・当HPの「お問い合わせ」からどうぞ。



2017.8.22.(火) 滋賀・唐崎 曲の分析

 
   2017.8.22.(火

      滋賀県・唐崎クラス               

    

        いろいろな事に気づきあったプログラムを一旦棚に上げて。
 
   塾生たちの熱心な希望に動かされて、このメンバーにとってはかなり久し振りの
   「バッハ平均律・フーガの分析」を再開しています。
      
フーガの分析を、納得の行くまで付き合って教えてくれる教師、というのは実に少ない。これは誠に大きな不幸です。
     私が14歳(中学2年)から大学卒業まで、ピアノを教えて頂いた「遠山つや先生」は、20世紀ドイツ・ピアノ
     界の重鎮・エドヴィン・フィッシャーの弟子だった。第1次大戦後のベルリンで、フィッシャーのクラスに
     日本女性が、と考えるだけでワクワクしてしまう。我らにとっての大変な先達だった方です。
     
      エドヴィン・フィッシャーと言えば、バッハの演奏に定評があり、私も初めてフィッシャーのバッハを、復刻された
     CDで聴いた時は、本当にゾクッとしましたよ。 何とも言えない風格があって。
      従って遠山先生のバッハのレッスンはとても厳しいものでした。おまけに私が作曲科の学生、ときているから
     ピアノ・レッスンにフーガを持っていく度に「ここはどういう形になってると思う?ちゃんと考えて、調べて、
     解って弾きなさいよ」と仰られた。

     一方、作曲の師・矢代秋雄先生がこれまた、大のバッハ好き! 勿論、分析は細かく教えて頂いたし、ユニークな
     指使いの知恵とか、曲の理解についての発見とか・・・「ねッ、君ィ。ここの所、どう弾いてる?僕さぁ、ふっと
     思いついたんだよ!ここ、こういう風に解釈すると、曲がかなり姿を変えてみえるだろ?だからぁ・・・」
     こういう時の先生は本当に嬉しそうで、まるで小さい子供が、石ころの宝石を見つけた時のようなのでした。
     そんな風に、とても幸せな学生時代を過ごしたものだから、バッハの楽譜を読んでいることは、本当に面白くて
     仕方がない。

     しかし、世間一般、ピアノの先生をしている若い人たちの多くは、「バッハは苦手」という人が案外多いのです。
     特にフーガは難解だ、と思われているようです。その「思い込み」(あなたがお持ちでなかったら何よりですが)
     を打ち破りたい、とクラスでの勉強を再開します。
新しい方の参加を歓迎します。

     とりあげる曲: 2017.8/22 平均律2巻のNo.14

   京都・大阪・博多と、次第に広がる「土田塾」の滋賀版。JR唐崎駅から徒歩8−9分の距離です。
   興味のある方の見学を歓迎します。

    次の回 2017. 9
.19.           次々回 2017.10.17.(火)


   HP「お問合せ」からお申込み下さい



嬉しくお勧め。 和声法・教えます!!土田スタジオ支部開設。

 今日は嬉しいお知らせです。

 

長年、私は東京・京都・大阪・博多 で、和声法、フーガの分析、楽曲のアナリーゼを講じ、又、ピアノの個人レッスンを

して参りました。

そうした仕事を通じて、願い続けて来たことは、私に代わって、あるい一緒に、「和声法を教える」ことの出来る人を養成

すること、でした。 熱心に勉強したくれる人、伸びしろの大きい学生さん・・いろいろな、私を喜ばせてくれる弟子は

おりましたが、なかなか「あなた、そろそろ教えてごらんなさいよ」の域にまで行き着いてくれる人がいなかったのです。

 

が、この度、嬉しく皆様にご披露、ご紹介を致します。

私の仕事の拠点とは、かなり離れた場所で活躍している人たちである事が、私の歓びの一つです。 私に習いたい、と云って

来て下さる方々でも、お住まいが遠いと続きません。 今回、ご紹介・お勧めする四人は居住地が私とも、お互いとも離れて

おり、今まで、お問い合わせを頂いてもなかなか対応出来なかった土地で、私の理想とする「音楽の基礎」を学ぶお手伝いを

してくれます。

 

「自分の弾いている曲を、きちんと理解して弾きたい」

「子供に教えるにつき、曲のこと、和声のなりたちのことを、自信を持って話してやれるようになりたい」

「ヤマハ音楽能力検定」(通称・ヤマハ グレードテスト)の指導グレード4級に挑戦したい。 

       (きちんとした4声体和声を書く能力を要求されますから)

 といった希望をお持ちの方に、お勧めします。

 

 以下にご紹介、ご推薦申し上げる四人は、長く私の許でフランス流儀の和声法を学んで、コーチに当たるに十分な

 能力を備えておりますが、指導に当たって、万一、何か悩むようなことに遭遇した場合は、推薦人である、

 私・土田京子が、責任を持って応援に当たります。

 

 *  土田スタジオ 船橋支部

 

    千葉県船橋市      栗山講師  東京音楽大学音楽教育専攻 卒業

 

 *  土田スタジオ 滋賀・大津支部

 

    滋賀県大津市     岩坂講師   滋賀大学教育学部音楽専攻 卒業

 

 *  土田スタジオ 博多支部

 

    福岡市東区       吉松講師  福岡教育大学音楽専攻 卒業

 

 *   土田スタジオ 筑紫野支部

 

    福岡県筑紫野市    今村講師   福岡教育大学音楽専攻 卒業

  

   以上、4支部での勉強をご希望の方は、当HPのお問い合わせ よりお申し越し下さい。

  

 



1年ぶりの小林・上田Duoを聴く 2017.4.15. 東京 白寿ホール

2016年6月に同じホールで聴いた小林美恵・上田晴子の室内楽の感激は深かったが、1年後の2017.4.15.に再び至福の時を

味わいました。

 

今回は小品ばかりを集めたプログラミング。

・ クライスラー: ウィーン奇想曲 Op.2.

・ クライスラー: ラ・ジターナ

・ ファリャ:(クライスラー編曲)スペイン舞曲 第1番  などなど。 

 

 会場の誰もが1度や2度は聴いたことがある、と応えそうな、ポピラリティーのある曲が並ぶ。

 

Beethovenのソナタ、や Ravel のソナタが並んだ2016年と、かなり趣向の違った打ち出しである。  切符は完売し、

会場に空席はない。 まずは順当な滑り出し・・と思って聴いていたのだが、段々、二人の術中にこちらが囲い込まれて行く

という気分になって来る。 サン・サーンス のハバネラ の切れのいいリズム。二人が本当に楽しそう。 あぁ、と、初めて

上田晴子とブルーノ・パスキエ(Vla)の圧倒的なDuoを聴いた、20数年前の至福を思い出していた。二人は舞台の上で、無心に

“遊んで”いるかのようだった。二人にだけ見えるボールを投げかけては、キヤッと叫んで受け止めているかのように。「こんな球、どぉお?」「おやおや、そんな風に来るのかい」「ほら、こっちからこういうのもいいでしょ?」

そうかぁ・・合奏ってのは、こんなに楽しく心弾むものなんだなぁ。決して一人では出来ない、音楽の愉しみ。初めてであった頃から考えると、上田さんの音楽は、どんどん進化している。毎回、音楽会の度に何かが新しいのだ。

 

今回は、(元々そうだったのだけれども)本当にこの人の音は美しい、と心の底からため息をついてしまった。

私は常々、一緒に勉強に来てくれる若い人に云い、云いしている。「音楽の持つ美質の中で、最も尊いのは音色と、歌い振りだ」と。

上田晴子という音楽家を追っかけて、およそ20数年が経った。この人の、この2つの角度からの魅力は本当に進化を止めない。

他にも様々な魅力を振り撒いて、われわれファンを魅了してくれる人なのだが、今回、殊にこの2点に酔い痴れさせてもらった。

 

シマノフスキーの「夜想曲とタランテラ」が始った途端、ピアノの低音の響きは、あれは、一体・・・全身を耳にして、その

「甘露」を味わい尽くそうと彼女の音の世界へ一緒に降りて行く。「演奏を聴く」「音楽を共有する」というのは、こんなに

素敵な事だったんだ、と。

 

小林美恵さんの進化振りにも舌を巻いた。 元々、絶妙に”うまい人”なんだが、今回はその音の美しさに加えて「うたう」ことの

深さと快感に酔った。「作品を隈なく歌い尽す」という言葉が、聴きながら心に浮かんだ。

 

ファンの幸せ、を深く思い出させてもらった午後でした。

 

 

 

 



説き語り音楽塾 2016年秋〜2017.夏学期 順調に進行

説き語り音楽塾  は、始まった時から外国風に「秋学期はじまり」

なんです。例年、7月の末、遅くも8月のお盆前には終了していましたのに、

今年度は9月の末までずれ込んでしまいました。

 

間を空けず、10月4日(火)に 新年度の開講です。新しい方のご参加を

お待ちしています。

 

内容は:

1. フランス風儀の和声法を学ぶ

  まったくの初心の方は、土田京子の「説き語り和声法」を読み、課題に

  挑戦する所から初めて頂きます。 更に課題集でもある「スーパー和声法」

  に進み、それを書き終えたらパリ国立高等音楽院教授であった、和声法の

  大家・Hanri  Challan (アンリ・シャラン)の「380の和声課題」に進んで

  もらいます。 以前に学習歴のある方は、それの復習から。入り方はそれぞれの

  方のニーズに合わせてスタートしましょう。 このプロセスは、まったく個人

  ごとにコーチをし、足りない部分は通信添削で補います。

 

2. 音楽史を学び直す

  2016年の途中から、バッハのフーガの分析を完了しましたので、音楽史に

  入りました。「クラウト=パリスカ 新西洋音楽史」をひも解いています。

  今は、「15世紀・ブルゴーニュの音楽」の辺りを読み込んでいます。

  学生時代に一通りの講義は聞いたけれど、今やさっぱり覚えていない、と

  いう人。私は音楽学校へは行かなかった、という人。どうぞご参集下さい。

  土田自身、学生の頃にはまだ音楽史の重要さを本当には解っていなかったの

  ですから。そして、大人になり、教師になり、より深く音楽と向き合うように

  なってしみじみ「これではいけない」と感じた。そこで塾生をけしかけて

  いっしょに勉強を始めたのがおよそ30年前。やはり、人間真剣に学べば

  次第に歩いている道が明るくなるものですなぁ。 本当にいろいろのことに

  気が付き、読む本の範囲が広がり・・ 今は楽しくてたまらないのです。

  

  よい演奏をする為には分厚い「裏打ち」がなくてはなりません。その絶対の第一歩

  が和声法の基礎知識。 次が楽曲形式への理解、そして音楽史です。

  一つ、一つ、ご一緒に歩いて行きましょう。ご参加をお待ちしています。

 

  当HP の「お申込み」からご連絡下さい。

 



次々と!

この所、幸せな出会いが続いています。

 

どういうことかというと。ある日、PCを開くと「あなたの許で和声法を学び、以って自分の弾いている曲を自力で分析したい」

という、嬉しい希望が述べられいる。

私は本当に嬉しくなってしまうのです。これが、私が40年来望み続けて来たことだからです。

 

日本の音楽教育に、ひどく欠けていた事。それは「音楽において、技術と論理性は車の両輪だ」ということへの認識の不足です。

西洋音楽発祥の地ギリシャでは、学問のグループ分けのうち、音楽は「数学・哲学・音楽」という仲間に括られていたのだそうです。それなのに、それなのに・・・ 明治時代、怒涛のように流れ込んできた西洋文明。それはまず「軍事」への関心から始まった。

それはそうでしょう。一刻も早く産業を起こして国を豊かにし、軍艦を作って押し寄せるかも知れない外国から、国を守らなければ

ならなかったのですから。

西洋音楽流入史、をよくよく眺めて見ると。どうやら、音楽も一番初めは「軍隊の行進の歩調を合わせる為」とか、「一斉に行動を

取らせるための足並み揃え、又起床ラッパ」と云ったものへの関心から入って居ったようなんです。

 

しかし、次第に本質的な物への関心が芽生え、当時の秀才はヨーロッパで音楽を学んで帰朝。滝 廉太郎、山田耕作などの先人たち、又ピアノ、ヴァイオリンの奏者たちも続々と「西洋音楽」を学びに出かけました。

しかし、素敵な曲を書ける作曲家が出た割には、演奏部門の基盤を支える「楽器演奏を教える教師たち」に、一貫した理論教育を

与えなくては、と考えた先達は少なかったようです。

 

1945年、日本は悲惨な敗戦を経験しますが、音楽の面ではこれを境にそれまでとは比べ物にならない質と量で、「音楽教育」は

前進します。多量の楽譜という情報を我が国に伝えた(持ち帰った)桐朋学園の創始者の一人、井口基成氏。明治時代から日本で

唯一の官立音楽学校として、専門家教育を独占してきた「上野の音楽学校」(私の父なぞは"藝大"とは言いませんでした)に対して

桐朋学園が台頭したことは「戦後」の大きな前進でした。

 

しかし、戦後をリードしたこの二つの学校、又、戦前からあった伝統ある他の私立音楽大学に置いても、ほとんど同じレペルを

脱しなかったのが「音楽理論軽視」だったのです。

楽器会社の驚異的な台頭と、戦争からの復興が一段落した頃の国民の「文化的な物への憧れ」が見事に出会って、急激に勢いを持った「音楽教室」の群れ。そこではピアノが主役だった。そして「とにかく弾けるようにすること」だけが興味の対象だったのです。

 

でも。西洋音楽はその発生に置いて「思想を語る」ものであり、他の文化圏の人々が何世紀も掛けて構築し、磨き抜いて来た「思想・感情」を理解した上で演奏しなければ、それは「演奏」ではないのです。

 

私が大学を出て教師として働くようになってから今までの40数年の間に、一番変わったのは、この世界の先端を行く才能あふれる

演奏家が、その音楽表現のレベルの置いて世界のトップクラスに肩を並べ得る域まで進歩した、事が挙げられるでしょう。

 

これは本当に素晴らしいこと。しかし、私の関心はひたすら「普通の人々」に在るのです。標準的な音楽大学を出て、音楽教室で教えたり、個人で教場を開いて小さいお子さんを指導している人々。この方々こそが日本の音楽教育の最大面積を支えている訳で、彼等、彼女らに「音楽という車の両輪は・・」を心から理解して頂かなくては、私の切望する「聴いて解る・楽しめる・自分の意見を持った演奏」をする人は育たない。

 

そう思い、折ある毎に雑誌や本、自分の通信、今はHP、と書き、語って来ました。が、「誰も真剣には聴いてくれないや」と

ちょっとすねた気分になったり、いやいや人が聴いてくれないなら、聴きたいと云ってくれる人に出会うまで、かたり続ければいいのさ、と元気になったり。

そうした日々に、不思議やこの年末年始、立て続けに冒頭のように、私の家の「扉」をノックして下さる方が現れまして。

 

毎年恒例、「年末ジャンボが当たったら・・・」は常のごとく沈黙してしまったけれど、「こいつぁ春から、縁起がいいわぇ~~」

の酉年、となりそうです。

 

 



上田晴子プロジェクトin 滋賀

上田晴子プロジェクト in  滋賀 2016.

 

 そもそもの始まりは、私の上田晴子氏への傾倒でありました。

私が彼女に「一目惚れ」ならぬ「一耳惚れ」したのは、もう20年近く前のこと。自分が熱中すると、周囲に言いふらしまくる癖が幸いして、私の周りには沢山の「晴子さん熱病患者」が生まれた。そして「弟子」から更にその友人へ、と麗しい熱病は伝染して行って・・ 滋賀に活動拠点を置く二人の音楽教師がこの「晴子熱」を共通点として、彼女の姫路での講習会に通ううち、「我らの街でも、これが出来ないだろうか」と夢想し始めた。思い密かに姫路へ通い詰めることOO年。ある年、思い余ってポロリと「あのぅ、あのう・・滋賀へもいらして頂く訳には・・」このポロリから駒が出た。「せんせ、そりゃもう、エライ事がでけましてン」と電話を貰った私が驚いた。そりゃあ、まあ、よう発心したこっちゃ、と。 そして1年半の準備期間を経て201612月17日の公開レッスンと、18日のコンサートが実現したのです。 本当にこの二人の行動力は素晴らしい。そして「熱きこころ」の周囲には、その熱に突き動かされてくれる「熱きこころ」が。素敵な2日間でした。

 

まず初日。

 ‐5 の少女。バッハのインベンション・2声の2番。理解力に優れ、よく聴こえる耳を持った子で、将来が楽しみ。

◆ー匆饋諭ヽ擺鏖阿撚山擽擬爾旅峪佞気鵝ヘンデルのシャコンヌ

 大学2年生 ラベルの「鏡」から“蛾”

ぁ‖膤悖看生 リストの「バラード」

ァー匆饋諭(抒愧罎凌諭シューマンのソナタ g moll

Αー匆饋諭仝立中学の先生。  Vnとの合奏。 

ベートーヴェン・Vn Sonata No.8.1楽章

 

たっぷり、上田さんのレッスンを見せて貰って満足。さて、まだ明日がある! 何という贅沢だろう、と深く幸せな眠りを眠る。

 

12月18日 上田晴子の独奏を聴くという幸運。彼女はソロも素晴らしいのを私は知っているが、殆どの人は

彼女の室内楽しか聴いたことがないと思う。

 

・Brahms:  3つのインテルメッツォ Op.117

・Debussy: 「映像」から

      葉末を渡る鐘の音〜〜そして月は廃寺に落ちる〜〜金色の魚

2曲とも名演であったが、やはりDebussyの、あの繊細な音の色と、それぞれの性格を描き分ける「筆力」がすごい。

 

 休憩を鋏んでVnは「黒川 侑」。現在パリ在住の気鋭の若手であります。

上田さんの秘蔵っ子とも言うべき若者は、それは気持ちよさそうに、師匠のピアノとの自由闊達な“戯れ”を楽しんだ。更にサラサーテの「カルメン幻想曲」では、満開のテクニックを我々は満喫し、ラベルの「ツィガ―ヌ」は、見事な2人3脚、華やかに弾き切ったのでした。

見ていて、聴いていて、何とも爽快。演奏する、というのはこれ程楽しい事なのか、と思わせてくれる。聴いている方が燃えたって来、またほい、と地面に返されるようなスリルがあるのだ。素晴らしい若者とベテランとの競演に聴衆一同心から酔い知れた午後でありました。

 

 滋賀県栗東。京都からも少し離れたこの土地で、これ程までの音楽体験を提供して貰えたことを、本当に感謝しました。

仕掛け人二人、「意気に感じて」共に担い合ってくれたプロデューサー一人。そして、その周囲を固めた「助っ人たち」。

上田晴子さんから漏れた「本当に気持ちのいい方々に支えて頂いて、嬉しかったわ」の一言が、わが愛する軍団への最高の返礼であったと思います

 

奇しくも、この日12月18日は、私メのンンン回目の誕生日でもありました。

こんな素晴らしいプレゼントを頂けた誕生日は初めて。

有難う、皆々様!!!!!!!!!!!!!



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