少年たちの夏

中学3年生の孫がオーストラリアへ行くと言う。 学校単位の行事であります。

1週間という短い旅だけれど、生まれて初めての海外旅行は、最近の

我が家にちょっとした旋風を巻き起こしています。

 

私・この家の「おばばさま」は芯から外国旅行が好き。普段の諸々は節約に

相勤めてでも年に1度の海外見物につなげたい、という性格。しかし、まだ

14歳の少年が、区の行事に参加・連れて行って頂くというのは実に有難いこと

だと、一家で感謝。 しからば。必ず出るのが「日本文化紹介プログラム」

でしょう、というのでおばば様は張り切った、ネ。 

「一緒に行く子たちを呼んでらっしゃい」ということになって。折から、

もの凄い偶然なんだけど、夫の所へ料理を見習いに来ていた少年が同行グループの

一員である事が分かったのも「一服差し上げたい」の動機づけになりました。

 

さて、当日。175cmという見上げるような少年を含む、5人の少年少女が我が家に

やって来ました。中学3年の中心となる3人の少年に、「合流組」の中1と高2の

少女が2人。更にその母たちです。 全員、茶道の嗜みはほとんどない。

 

まずは、友人で英語のプロにチェックを受けた、英文での簡単な「茶道の紹介」を

皆で共有。あちらへ行って、何か聞かれた場合に備える。

そして、私の点前で薄茶を頂きました。 お茶の点前というのは、実演中に話を

するのはご法度。何故なら、人様に差し上げるお茶を点てているのですから、お茶に

何かが飛び込んでは大変ですから。 しかしながら今回は仕方がないので、横を向き

向き、「今、茶筅湯治と言って・・」と、動作の説明を加える。物の名前の解説と。

 

お茶の頂き方だけでも覚えて置いて欲しい、という日本における日常の願いと、外国で

「日本のこと」について聞かれたら・・の備えと。欲張った企画ですからこっちは忙しい。

 

でも、出掛けて行く少年3人は、実に吸収がよく、的確な質問をして来るし、おばば様は

大変嬉しく「ご機嫌サン」でありました。合流組少女二人も素敵で、美しくお茶を喫して

くれました。 

 

当今、茶の湯の世界も高齢化が激しい。元々、どちらかと言うと年配者が幅を利かせる

世界でありますが、私が若かった頃は(1960年代)「結婚前の娘の必須教養・その1」

であったのですがねぇ。各千家の家元でも危機感は持っておられるようで、様々、若者に

茶道を振り返ってもらおう、という試みはなされているようです。

が、なかなか一朝一夕には積み上がって行かないもののようです。私は実母が大変熱心に

励んでいたので、いつの間にか稽古をし、学生時代には強烈なスケジュールを縫って母の

師匠の許へ稽古に通った時期もありました。好きだったんだと思います。魅力はよく解って

いたのでしょう。

 

それにしても若者はいいですねぇ。爽やかです。まったく初めて茶席に座るのですから、

物慣れないのは当たり前。しかし、熱心に見習おうとしてくれるのが爽やかなのです。

少女たちも素敵でした。こういう若い世代と、お茶を稽古したいなぁ、としみじみ

思いました。 

 

お稽古の後は賑やかに食事。夫の出番です。この日のカレー・ライスは特段に美味しかった!

皆の華やいだ気持ちが、夫の鍋にも乗り移ったのでしょうか。

少年たちの健康な食欲がまぶしかった。こういうことも見ている我らを元気づけてくれます。

又、こういう会をしましょうね、と笑顔で散会。お茶を嗜んでいてよかったなぁ、と強く

思った夕べでした。

 

7月が終わる頃、彼らはどんな体験を土産に帰ってくるのかしら。その土産話がすごく

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 




カレンダー

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>

最近の記事

カテゴリー

月別記事

ブログ内検索

携帯版はこちら

qrcode