映画を見て来ました

 映画はお好きですか? この記事を読んで下さる方に「はい!」が
多いといいなぁ。 私は元来、芝居好きなんです。九州の片田舎で
過ごした子供の頃は、もっぱらチャンバラ゜のファンだった。
かなり本気で「大きくなったら東京へ行って、映画スターになるんだ」と、思っていたんです。恥ずかしいから誰にも言わない・くらいの知恵はあったんですが。

そして、大人になって。そんな夢も遠い空のかなたへ・・・
でも、観る方ならいくらでも出来ますから。映画、芝居(私の場合はほぼ100%歌舞伎です)外国ではミュージカル、オペラ、バレエと。
かなり観ている方だと思います。

そして去年の夏。 ある俳句仲間が珍しく句会に遅れてやって来た。
そして「すみません、映画に夢中になってしまって・・・」と、我が家から程遠からぬ所に、古い名画を2本立てで上映している「名画座」があることを教えてくれました。おまけに「シニア」の特権は
いつでも1000円! これは通ってしまいますよね。 DVD全盛時代の今でも、やはりすぐれた映画はスクリーンで観なくっちゃ!

 という訳で我らの小さな、しかし深い楽しみとなった「名画座通い」。
ひどく忙しかった6月を送り、7月に入って少しのんびりした日々が
やって来ました。7/2、「キリマンジェロの雪」という映画を見ました。2011年の作品だとかで、フランス映画の柔らか〜い優しさが
素敵でした。何と言っても役者がいい。主人公:ミシェルを演じた
ジャン=ピエール・ダルッサンもいいけれど、奥さんのマリー=クレールを演じたアリアンヌ・アスカリットがよかった。
決して美人でもないし(役の上ではネ)ごく普通の主婦なんだけど、
旦那さんとの穏やかな愛情の交流、成人した子供たちとの関係、何だかとても暖かくて。見ている方の心もホカホカしてくるの。
映画の主題は、極度の不景気から大幅な人員整理をやむなくされた
工場、レイオフ、クビになった人の間の経済格差・・・となかなか
重い話なんですがね。

昨今、やたらと人が殺される、なぐり合う、やたらとカーチェイスしてる・・という映画が多い中、心温まる作品でした。
もう一つは「屋根裏部屋のマリアたち」という、喜劇ともいえる作品。これもとてもほのぼのとしていて、よろしかった。

事件性のある映画もいいけれど、こういう質の高い娯楽映画もいいですなぁ〜〜>。

7/4.中一日おいての映画館。以前、何かで予告編を見たか、新聞で内容を読んだかした映画でした。

「オレンジと太陽」
これはまことにすさまじい話。 実話なんですよ。
19世紀から最後は何と1972年と言いますからわずか40年前まで途切れず行われていた、英国からオーストラリアへの「児童移民」を暴いた一人の「ソーシャルワーカー」の物語です。
「児童移民」というと親が移民したのに伴って・・と思うのが常識ですが、これはひどい話で、国家が国策として行った「強制移民」と
いう名の「奴隷売買」に近いのですから驚く。しかも、対象となった子供は5歳から15歳と言いますから身の毛がよだちます。

2009年にオーストラリアの首相が、2010年にイギリスの首相が事実を認めて公式に謝罪しているのです。

 英国の平和な町で働いていた主人公が1986年、このような大きすぎる問題に出会い、身を挺して立ち向かおうとする物語です。
ストーリーを細かく書き記す根気はありませんが、女性が一個人としてこのような重大事案を取り扱えるのがすごいし、職場の上司も大きな助力を与えます。実際には、こうばかりうまくは運ばないのでしょうが(映画にするには、あまりに細か過ぎる叙述は括られてしまう場合がままありますからね)
更に、夫の徹底したサポート。この辺がまた、日本の女としては身を乗り出してしまいます。同じ思想に結ばれているからこそ出来るのでしょうが、やはり「すごいなぁ〜〜」と思ってしまいます。

劇場での上映を捕まえるのが無理だったら、DVDででもいいので
ご一覧をお勧めしますよ。