スペイン紀行・その


初めて、年末年始を海外で過ごしました。
ヨーロッパほっつき歩きが最大の楽しみである私。でも、この時期は
考えたこともなかった。それはやっぱり、一応・“主婦”である私には動きにくい時期だったからです。しかし、今回は同行者たちのたっての事情でこの時期に出かけることになりました。

 12/20という出発時期は、飛行機の運賃もまだ安く、出かけ易い。
しかし、しかし・・です。結論としてこの時期の旅行はちょっと考えもの。何故かって? 特にクリスマスにかかると、(12/24.25はマドリードに居ました)店や美術館は完全休業。観光客は行く所がありません。よほど素敵なホテルライフを楽しむプランを立てていた方はいいでしょうが、私はホテルは「清潔で安全ならいい」と考えるタイプなので、じっと部屋にいろ!はちょっとネ。

しかし、その代償として、今回の旅の眼目であった「スベインでのサッカー観戦」しかも世界に冠たる“レアル・マドリードをスペインで見る”体験はスリリングでした。

まず、切符入手から冒険は始まります。さて、買えるんだろうか?
結論として買えましたし、観て来たのですが、これはなかなかスリリング! 「ネットでスペインサッカーのチケットを買う」の奮戦記をヤフーに投稿してしまいましたよ。そしていろいろなことが分かりました。
・試合の日程が相当近くならないと決まらないこと。(これを主眼として旅をしようとすると、日程が決まらない・・飛行機の切符を買うのに苦労する・・宿を取るのに苦労する・・クリスマスの宿は本当に取れない・・などなど)

・主宰する「サッカー協会」・「切符を売る(正確には協会と買い手の間を仲介するだけ)エージェント」・「観客」という三者の関係性が、日本の一般的消費者の感覚とはちょっと違う。

・エージェントが「あなたはOO日の切符を買えました」と通知して来た日と、サッカー協会からネットで送って来る試合の日取りが違っていても、買い手は文句が言えない。「サッカー様を見せてやるんだ、有難く思え」ってぇ訳なんです。これにはちょっとびっくりしました。

・値段。切符に書かれた値段と、私が払った値段の差にびっくり。
 つまり、エージェントというのは、実にいい商売なんですよ。
 しかしそれは、日本という遠国に住んでいる、素人の感覚であって
 実態はもっとすごいものらしい。 私たちが見たのは、ごく普通の試合、しかも相手の「FCヴァレンシア」は、それほどのトップチームではないらしい。これが「プレミアリーグ」だ何ぞとなったひにゃぁ、日本から買う1枚の切符が10万円台に跳ね上がるというからすさまじい。そうなると、私のような「一般人」には関わりのない話になりますがね。
私が払った「仲介料」の程度なら、遠い異国からトップチーム・レアルマドリードの試合をみたい、とお願いするのですから、まぁ、仕方がないかな、と思える了解可能範囲ではありました。

よろず、初めてずくめの経験でした。

私が「試合が見られるかも知れない」という野望を持ったのは、「この時期でも試合はある!」ということに気が付いた時からです。
しかし、場所が我々の訪問予定地・マドリードではない、と分かった時はちょっとガックリ。でも、ここであきらめてはいけません。
「Away・っていうけどサ、どこでやるのよ」「相手チームの本拠地だから、ヴァレンシアなんじゃない?」「ヴァレンシアねぇ。それってどこ?どうやってマドリードから移動するの?」
調べた、調べた。そこはバルセロナの少し南、同じく海に面した街です。オレンジが実る所。スペイン国鉄ご自慢の新幹線“AVE”で約2時間の距離。フンフン、不可能な移動距離ではないな。
しかし、問題は試合の日が(最初の話では)12/21日という、我々がパリを経由してマドリードヘ到着する日であったこと。試合開始は
夜の9時!(これも日本人的にはびっくりですよね。いかに週末・土曜日であっても、こんな時間からでは、子供は連れて行けないだろうに。サッカーは少年の楽しみでもある、と思っていた私。実際には沢山の少年少女を見かけました。)時差の関係もあって、我々のマドリード到着は12/21の午前9時05分。空港からアトーチャ駅へ移動してAVEに乗換て2時間、充分間に合う、と言うことが分かった。

さて、その次は宿です。試合終了は夜中に近いのですから、まったく土地勘のないスペインの街で、女だけでどうやって宿まで帰るのか。
これが大問題。あれかこれかと宿の情報を見ていると、「エリア別」という探し方があるんです。それで「スタジアム近く」と探すと、あった!ありました。「スタジアムへ0.1Km」!!! はぁ?? 100mってことは「目の前」ってことじゃない。話半分としても、試合終了後のあのものすごい人の波を思うと、まずまず強盗の心配はなく宿へ帰れそう。思い切って敢行しよう!ということになったのでした。

 さて、実際のお宿はというと。おっそろしいほど安かったので、心配しいしい着きました。が、とても感じのいいスタッフたちでしたし、英語が30%位しか解らないおニイちゃんも、一所懸命こちらの要望を理解しようとしてくれて気持ちがいい。トイレ・シャワーもきれいでお湯も出た。まったく問題のない質の宿でした。PCにあった写真は正しくて、窓からスタジアムが真ッ正面に見えます。ホント・100m。

試合の当日は「時差もあるんだし、昼寝をしてから」なんて言っていたのにいやはや。何ともすごい熱気で早くから応援隊らしき声が聞こえてきます。寝てもいられず、開場を待ち兼ねて入場。天井桟敷ですから階段を登る・のぼる! しかし、イイ気分。あんまり人の入っていない大スタジアムを俯瞰するというのは。既に「ホームチーム側ゴール裏」に陣取った応援団からは「オーレー!オーレ」の大喚声が聞こえます。元気だなぁ〜 いやが上にも気分は盛り上がる。

さて、キック・オフ! 目の当たりに見るレア!ル・マドリードの選手たちは、やっぱりすごい迫力です。その走り、パス廻し、シュート。
私の様な及び腰サッカーファンでもコーフンするのですから、好きな人には堪らんでしょう。この日の為にと用意した「寒さ避けグッズ」をすべて動員して。やはり、南スペインでも年末のサッカー観戦は寒い!!でも、それを忘れさせるような騒ぎでした。隣、前の席のおニイさん方のにぎやかなことったら。ちょっとうるさいと思うこともありましたが、まぁ、彼らもこのお祭りの為に普段頑張って働いてるんだろうから、と。 血が熱いのネ。

終って。フーー、です。宿に帰ったらもう、バタン・グー!!