スペイン紀行 その

今日はクリスマス・イヴ。 スペインでイヴを迎えるなんて、ロマンティック! なんて言い合っていたのですが、実情は・・・

 「12/24は15:00ですべての公共交通が止まります。スペインはいまだに大変敬虔なカトリックの国なので、人々は仕事を終えて家に帰り、家族とクリスマスを祝います。そして、深夜0時の教会のミサに与るのです。それを知らない自由旅行者がうっかり遠くまで出かけていて、マドリードの宿へ帰れなくなる、という話はたくさんあるので、
どうぞ、歩ける範囲のところへいらして下さいね」という注意を聞けたのは、日本人が経営する民宿に泊まった功徳でした。

 しからば、まずは徒歩圏であったマドリードの中心街「Sol」を
見ておこう、と出かけました。宿を出て両側の土産物屋を冷やかしながら坂を上る。家の1階部分(スペイン式に言うと、地上から入る部分が「0階・・グランドフロア」で、日本人式に言えば「2階」部分を「ファースト・フロア・・1階」といいます)をお客の通路に提供する、というか雪国の「雁木」のように一種のアーケイドになっている商店街が、若い人たちの興味をかき立てます。

 
ぽっと広場に出た。するとそこは露店の群れ。みんなクリスマスの飾りを売っている。イヴ・当日だというのに。「今日になって売れるのかしら」と言い合いながら歩く。日本で言うなら、締め飾りを大晦日にガンガン売っている、という訳ですからね。
しかし、結構売れているから面白い。

「トイレ考」で書きました、ちょっとおシャレなショツピングモール
に行き当たりましてね。珍しい、面白い。コルクを原料とした小物だけを売っている店がありました。ワインの栓に使うコルクはこの近くが原料生産地だつたかなぁ〜?なんて自問しながら珍しくてキョロキョロ。ホットワインを売っている店のとなりに、しっかり惣菜屋が。
人々は隣の惣菜屋で買ったつまみで、ハイチェアーでゆったりワインを楽しんでいます。東京郊外のスーパーで見かける「フード・コート」の同類なのでしょうが、もっと小じんまりしている分、親し気な雰囲気があります。我々もワインを1杯と、小盛りのパエリアで思わぬ「ブランチ」。楽しかったわ。

寿司やもありました。日本食はヨーロッパでは将にブーム!
しかし、日本人から見ると「えぇっ〜〜」ということもあります。
ここのも巻物だけでしかも、実に不細工。日本人てこうやって見ると器用なんだね」と言い合いながら歩きます。と、隣の魚屋に魚の名前と絵が掲げられていました。しかも傍に日本名があるではないか。
「おぅ、スズキはスペイン語ではOOって言うんだ!」と歓声が。
私は早速メモ・メモ! こういう「お役立ち情報」を街で拾うのってうれしいですよね。

そうこうする内に14:45位にもなりまして。と、突然広場中の出店が
一斉に店じまいを始めた。本当に15:00!!なんですね。
何だかシンデレラの0:00みたいに片付けは完了。広場はすっかり広くなってしまいました。
いかん、早く行かないと「Sol」だってもぬけの殻になっちゃうゾと急ぐ。ここで案内書にある「スぺイン0km地点」(ここを起点にすべての国道が始まる、という)を撮影出来て一同満足。さぁ、それからは銘々お目当てのグッズを求めてあちこちの店に散ります。
集合時間だけは厳守でネ。 さすがに観光客の集まるこの広場付近は
夕方まで店が開いていましたが、それでも観光用市内循環バスも16:00で止まるそうです。いやはや。

勿論、プラド美術館も、王宮もクローズ。ウーン、ヴァレンシアでのサッカー観戦に重点を置いたのだから、と思いつつもちょっと残念なマドリードでした。